吹奏楽指揮の
はちみつです。
本番前、僕が担当するブログもこれで最後ですね。

というわけで、去る8月31日に、
和光市サンアゼリア(本番会場!)で練習を行いました。
本番を2週間後に控えたこの日ですが、
吹奏楽や合唱は、ホールが楽器と言われるくらい、
ただ自分の手元で正しく演奏するだけでなく、
その場の空間をいかに響かせるかということがポイントになってきます。

そして、多くのメンバーにとって初対面となる和光市サンアゼリア大ホールは、
いざ音を出してみるととても豊かな響きの会場でした。
つまり、一つ一つの音がとても豊かに響く半面、
特に吹奏楽のようにひとつひとつの楽器自体の響きが豊かな楽器を集めて
サウンドを作り上げる編成では、
少し油断すると途端に全体の響きが崩れてしまう、難しい面もあります。

そんななか、限られた時間でサウンドをまとめようと指揮者は指揮台の上だけではなく、
あっちにいったりこっちにいったり、
ホールの中を走り回りながら声を張り上げて音をまとめていったり。
そうこうしていくうちに、普段の狭いスタジオで作っていた音が
少しずつホール全体に
染み渡るような響きに変わっていく場面もあったり…。
100の言葉よりも一つの経験といいますか、
メンバーたちもその場で演奏することで少しずつホールの響きになじんでいくことが感じ取れました。
これからもう少しだけ、最後の仕上げを経て、
皆様に最高のサウンドを聞いていただけるように頑張ります。
どうぞ楽しみにしていてください!

このブログがアップされる頃は、もう本番1週間前ですね。
今回の企画の立ち上げから一年半。
練習はもちろんのこと、細かな企画・運営に至るまで、
たくさんの人たちがいろいろな思いを込めて進めてきました。
もちろん順風満帆なことばかりじゃありませんでしたが、
それでもなんとかここまでたどり着きました。
それらは、全部このたった一日、たった数時間、
プレイヤーとそして聴衆の皆様が、
本当に幸せな時間を共有するためにやってきたことなんです。
僕自身にとってもこんな声楽の専門家が参加するような大きな舞台で指揮の大役を任されるなんて、
高校の吹奏楽部でトロンボーンを始めた時には、
いやいや某音楽大学に入学した時も、
いやいや卒業してからだってほんの2,3年前まで夢にも思っていませんでした。

高校の部活で合奏の魅力に取りつかれ、
ついついやめられずに日々を過ごしていたらこんなことになってしまいました。
ルパンを追っていたらとんでもないものを見つけてしまった。
そんなわけで、僕にとっても自分の音楽人生の一つの大きな節目だと思って取り組んできました。
ぜひとも、
9月15日、和光市サンアゼリア大ホールに、
その成果を聞きにきてくださいませ!

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